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2006年7月 9日 (日)

矛盾チューンで究極ハンドリング

昨日は四輪とのバトル話を書いた。当時の印象が強烈だっただけにほぼ完全な形で書き出せたと思う。思い出してその余韻を反芻する。自然に笑みが出た。おっと、先に進めないと。今日はまたチューンナップの話をする。俺は昔から自分独自のチューンナップ法を腹腹時計 (学生運動のテロリスト・マニュアル本。身近にある物で兵器や爆弾を作る恐るべき教本だ。)スタイルで一冊の本にしたかった。つまり比較的に簡単な方法でオフロードバイクを夢のスーパーマシンへ変貌させるマニュアルを作りたかった。今はブログってモノがあるからぜひ書いておきたい。

俺は10年前にあるバイクが欲しくて欲しくて堪らなかった。そのバイクとは2サイクル・バイクチューンの神様、柳沢雄三氏が開発し’89-90年に発売したYSSMというバイクだ。このバイクはヤマハTZR250Rを雄三氏が独自の理論で公道走行に最も適したバイクにするため手直した夢のピュアスポーツマシン。俺は雄三氏のバイク理論に強く影響された一人で、もはや信者と言ってもおかしくない。 (俺はこのYSSMが発売当時、筑波サーキットで実車を見た事があり、フロント・ホイールにはめられた細い実用車向けのタイヤが印象的だったのを憶えている。)10年前の俺はKTMという外車を2台持っていてどちらも手放したくなかったので泣く泣くYSSMを諦め、代わりに雄三氏の理論をオフロードバイクに活かせないかと考えた。

それからの俺はオフ車のフロントに装着できる高い運動性能のタイヤを探した。雄三氏の理論ではバイクのフロント・タイヤは細い方が何時如何なる時 (最高速時、危険回避時、通常時)でも曲がれると言う。しかし、バイクという重量物に着けるモノだけに自ずと限界もあるし高い剛性力も必要だ。俺は市販で手に入るオフ車用タイヤを何十種類も購入しテストしたがどれもダメで問題にならなかった。半ば諦めかけている時、偶然友人にこの事を話すとハーレー・ダビットソン用21インチ・タイヤ (ダンロップD404カブキ80/90-21)はどうか?とアドバイスを受けた。早速試してみるとイメージ通りの高い運動性能を持ち合わせていた。このタイヤを履くと水の上を歩くミズスマシの如くにアスファルトの上をオフ車が走れる。しかし、問題もあった重さ300㎏のハーレーを支えるタイヤだけに剛性が強すぎて高速走行時にブレーキが簡単にフェード現象を起こしてしまうのだ。俺はこの問題を解決出来ずにオフ車に高い運動性能のタイヤを装着するアイデア自体をお蔵入りさせた。

それから何年か経ち俺は友人の誘いでエキストリーム・バイクを始める様になった。練習に励んでいたある日、フロント・ブレーキパッドをデイトナ社のゴールデン・パッドに替えてストッピー (ジャックナイフ状態でリア・タイヤを上げたまま走行するトリック)を行うとゴールデンパッドの恐るべき制動力でフロント・タイヤがいきなりブレーク (タイヤグリップが破綻して滑る)を起こしてしまう。困っていた俺はあのお蔵入りしたタイヤの事を思い出し、このブレーキパッドとあのタイヤを組み合わせればいったいどうなるだろうと考えた。何だか矛盾の語源となった有名な中国の昔話を思い出した。 (乱世の時代、道端で武器商人がどんな盾でも突き通す槍とどんな槍からでも身を守る盾を売り、その話を聞いていた客からその槍でこの盾を突くとどうなるか?と質問されて困ってしまう話だ。)

倉庫からダンロップ・D404を出して (本当にお蔵入りしていた)フロント・ホイールに組み実際に走行してみる。高速走行時でも全くブレーキがフェードせず何の不安も感じられない。しかも相変わらずの高い運動性能で最高速時でも軽く体重を掛けるだけでガンガン曲がる。 (通常、最高速時には曲がらないし、曲がれない。)コーナリング時もラインの変更が楽に出来たりする。 (無論、普通は出来ない。)そして、ストッピーをしてもブレークは起こさずとても具合が良い。 (現在はブレーキ側に余裕を持たせるため大径ブレーキ・ローターを使用いているが、タイヤとのバランスを考えてワンサイズだけのアップ。)

これでやっと憧れのYSSMの理想的運動性能をオフ車に与える事ができた。タイヤ&ブレーキ・パッドの消耗品を交換するだけで究極ハンドリングのスーパー・マシンに生まれ変わる。たったこれだけで別物のバイクになるなんてステキだと思うだろ?今までとは全く違う異次元の走りが出来ちゃうぜ。オフ車の乗っている方どうだろう。

まぁ、こんなマシンでないとキレた走りは危ないだけだから参考までに060707_19010001

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