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2006年7月28日 (金)

バイクは乗っても乗られるな。

060726_23500001 やっと通常の精神状態になってきたのでバイクの話を書くつもり。ライディング・ハイって知ってるか?バイクに乗ってて気分が高揚して気持ち良くなる状態。映画アラビアのロレンスで世界に知られる様になったT.E.ロレンスは「精神はスピードの中で肉体を超越する。」と語った。つまりロレンスはライディング・ハイの事をこう表現したのだ。俺も20年以上バイクに乗ってこのライディング・ハイを何度も経験している。 (最近では乗る度)別にトリップするために馬鹿みたいにスピードを出す必要はない。ライダーが受ける強烈な刺激はスピードだけとは限らないからで、もちろんスピードの人もいるがトリップとしては質が悪く遊園地のジェット・コースターと同質の単なるハイスピードからくる立ち眩みや眩暈レベルの話だ。初心者の頃はこの程度でもいいが、人間は環境に順応する能力があるので最後には何でもなくなる。俺の経験ではそうなると人はもっと速くパワーのあるマシンを求めてしまう。どんどんエスカレートするとスピードからくる恐怖と気持ち良さがごちゃ混ぜになって非常に精神にも身体にも悪い状態になり、仕舞いにはバイクが嫌になる。これではシンナー吸って気持ち良いー!って叫んでる奴と大差がない。

本当の良質のライディング・ハイとは自分のライディング能力と密接に関係があってバイクのポテンシャル云々だけでは決まらない。簡単に説明すると普段ビックバイクに乗っている人が小排気量のバイクを楽しそうに乗る現象だ。元々、楽しむ目的でビックバイクに乗っているのに小排気量だともっと楽しめてしまう。何か可笑しいでしょ?ライダーが楽しいと感じる速度は個人差があるがどんな達人でも実はそれほど高くはない。あのキング・ケニーと言われたケニー・ロバーツ (ロードレース元世界チャンピオン)でも100ccクラスのマシンを一番楽しそうに乗っているのだから間違いない。 (ただし、ドリフトして真横に走ってるが)自分が確実にコントロール出来るし、してると思わせるマシンが純粋に気持ち良く楽しめ、命をちじめる様な事も少ない。 (全く無い訳ではない。)この程度で十分に良質のライディング・ハイが楽しめてしまう。もちろん自分が走りたいステージによっても楽しめる排気量が変わってくる。高速道路はそこそこデカイバイクでないとつまらないからな。一般道でならある程度スピードが出て、自分がコントロール出来る範囲を超えずに何処でも走れる、そう考えた時250ccクラスが俺はベストじゃないかと思う。俺の周りの凄腕ライダー達もレースや競技以外の時は250ccで走る人が増えている。スピードと楽しさの妥協点的クラスなのだろう。ビックバイクでもライディング・ハイにならない訳ではないが確実に回数は激減する。ライディング・ハイを強く感じる為にはコツがあって、それはちゃんと考えて走る事。つまり一瞬先の走行プランを立てて走ると思った通りに走れた時に快感が大きく、感性が研ぎ澄まされてゆく。いわゆる波に乗れてる状態を作るのだ。

俺が思うにはビックバイクでとにかくハイスピードを求める人はそれなしでは生きられないと思い込んでるジャンキー状態であって誰もが一度は通る道。でもそれを過ぎると安息の速度域で常に冷静で自らのライディングを確認しながらスピードに酔う、これがライディング・ハイの正しい姿だといずれ気が付く。もちろん人により好みもあるので異論もあるだろう、個人的に麻薬の様な強烈な刺激を求めるのも自由だ。しかし何とか無事に年を重ねる事が出来た者は円熟した技術と反比例するが如く、自分の愛車に求めるスピードを下げる。これは決して老いからくる行動ではないと俺は断言する。心にも身体にも良いライディング・ハイとは何か知っている達人だから出来る行為だとね。おまけにそんな達人は本気で走ると凄く上手いし油断できない実力も待ってる。若者には信じられないかもしれないがこれ本当の事だ。俺は過去にそんな人達を何人も知っている。

俺は口では年だとか言って、いざって時にガツン!とやる嫌な爺になりたいなぁ。古めのバイクを見た目で解らない様にフルチューンしてな。多分、毎日乗る度にトリップしてたら年も取る事忘れるぜ。

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コメント

まさにその通りだとおもう。
たぶん自分がジムカーナにハマったのも同じ理由。
ただ自分はまだ25ですがwおっさんくさいってこと?

投稿: nyno | 2006年7月28日 (金) 18時39分

初めまして、京都在住、JOGを6年乗っている者です。

知り合いが、

「ここのブログを見てみ」

と言われ、がっつりはまってしまいました。

こっそり覗いていたのですが、辛抱堪らず書き込んでみました。

俺はまだまだ若輩者ですが、ピーキーさんのブログは共感出来る事が多く、とても楽しく読んでいます。


これからもコアなメッセージを楽しみにしています!

投稿: ハカセ | 2006年7月28日 (金) 21時00分

コメントしてくれた皆さん、とても嬉しく感謝感謝の毎日です。
時々、「俺はこんな事書いてていいのか?」と迷いもありますが、皆さんのコメントを見てやっと「これでいいのだ。」と納得してる状況です。朝に自分の書いたブログを見て本当に自分で書いたのか?と思うのが日課になっています。実は誰かに書かされている気がしてなりません。
おそらく、このブログの一番のファンは俺自身です。
馬鹿みたいですが・・・。
これからも応援よろしく!

投稿: ピーキー | 2006年7月29日 (土) 09時08分

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