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2006年7月15日 (土)

独自の世界(エキストリーム・バイク)

Ca280003_1 昨日から夕方になるとモヤが出て湿度がかなり上がった。そのせいでウィリー時のマシンの調子が今ひとつダメだった。今日はジェットニードルクリップ段数を0.5段下げた (薄いワッシャーを使い0.5段を作る)このセッティングのおかげでいつも以上に調子が良くなり非常に嬉しい。今日はエキストリーム・バイクのなかなか教えてもらえない特殊な世界を俺なりに解りやすく説明したい。

エキストリーム・バイクにおいて一番初めにやる事は壊れづらいマシン作りから行う。誰もが初めから上手い訳ではないので転倒、落下その他アクシデントを経験する。皆それは覚悟の上で日々練習に励むがマシンの修理ばかりで練習にならず、経済的にもピンチになんて事も多々ある。だから壊れづらいマシン作りが重要になる。まずはエンジンガード、オフ車では必要ないがエンジンの大きなビックバイクはこれが無いと壊滅的にクランクケース&ジェネレーターに被害がでる。装着するガードは主に鉄製で非常に丈夫に自作&特注で製作した一品物を使用する。やっと最近になってアメリカ製の物が見られる様になったがまだまだ少ない。次はハンドル。ヨーロッパ・スタイルを好む人はトライアル用のアルミハンドルを使い、ラスベガス・スタイル (日本ではウォンウォン系と呼んでる。)を好む人はセパハンのままでトリックをメイクする。オフ車はモトクロス用ハンドルの丈夫な物を使用する。 (俺のジェベルはクロームモリブデン鋼製ハンドルを使用。)日本ではラスベガス・スタイルは少数派で腕力に優れるアメリカ人だからセパハンで良しなのかも知れない。どのマシンも転倒時の破損を考えてハンドルレバーは切り詰めている。次に大事なのがシートレール。 (サブ・フレーム)ウィリーバーを直角ウィリーで路面に擦ったり、足を掛けてウィリーを長時間練習をするとノーマル状態のままでは遅かれ早かれ破損・脱落が起こる。だから皆それぞれのノウハウで補強もしくは新造して大幅に強度を上げる。 (これも死活問題レベルに重要) 

後、目指すトリックのスタイルでもセッティングが変わる。ヨーロッパ・スタイルだとギヤ比の変更はドライブスプロケット (フロント)を2T下げのギヤにした位だが、ラスベガス・スタイルではリアスプロケットに70~90Tの超大径スプロケットを使う。 (通称デカロケ)このデカロケは普通、リアスプロケットを大きくするとトルク感が増すモノのだが、あまりにも大きいためリアタイヤが一回転するためにドライブ側がかなり回転する必要があり、逆にトルク感が激減するらしい。 (トリックがフワフワした感じになる。)またラスベガス・スタイルではこれに左リア・ハンドブレーキが追加されオンザ・シート・ウィリーサークル (シートの上に立ってウィリー状態で旋回する。)等のトリックを容易にさせるのだ。この左リア・ハンドブレーキが曲者でリア・ブレーキマスターに連結している為、リア・ブレーキキャリパーだけでなくリア・ブレーキマスター本体にも油圧が作用するから思った以上に効かない。 (ハンドブレーキを握るとリア・ブレーキペダルが上がってくる。)だからオフ車では調度良いがビックバイクではレバー四本掛けの馬鹿握りをしないと効かない。またハンドル・グリップは細身で引っ掛かりのないタイプを使う事が多い。 (TZタイプが最適。)ノーハンドウィリーなどをした時、ハンドルに手を戻した瞬間、アクセルグリップにグローブが引っかかりエンジンの回転が上がり暴走するのを防止する為だ。

独特なのがエンジンのアイドリング回転数が高い事。3000~4000rpm前後にする。これはウィリーサークルやノーハンドウィリーを容易にするため。しかし、エキストリーム・バイクは回転計を装備しない事が多いのでノーハンドグルグル (バイクに乗りハンドルから手を離した状態でハンドル・フルロック旋回するトリック。)を行い、それに調度良い回転数がだいたいこれ位に相当する。

他にも色々あるが全部はとても紹介出来ないので、ここで俺のジェベルのセットアップを紹介したい。まずは先ほど説明したハンドル (俺はサビ・フェチなので塗料を剥がしワザとサビさせている。)手前のタンクキャップ。長時間ウィリーするとノーマルキャップからガソリンがダラダラ垂れてくるのでFTR250用に交換。 (ワンウェイ・バルブ付き)ステップペダルは硬いステンレス製を用い転倒での破損を無くした。チェンジペダルは踏み付け部をカットし、どんなに転んでも地面に接地して曲がる事が無い様にしてある。またキャブレターにもウィリー時にフロートが下がり、ガソリンがフロ060714_17190001 060714_17220001_1 ート室を満杯状態にし、エンジンがカブるを抑制するためにフロート室の底にリミッター (ネジ)を付けてある。  

エキストリーム・バイクはマシン自体もエキストリームなのだ。 

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