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2007年1月17日 (水)

異次元に生きる男達1

毎度お騒がせします。ピーキーです。

マッハバロン (リトルカブ)のスパークプラグ交換できれいにエンジンが吹け上がる。でも、ちょっと待てよ。頭打ちが少し早すぎないか?この症状だと多分、エアクリーナーの吸入に問題がありそうだ。吸入口の拡大、もしくは廃止したラム・エアシステムの復活も考えなければならない。問題はフルパワー化による耐久性の低下だ。この問題にはじっくり取り組むつもりでいる。

では、俺の知ってる凄いヤツ。今回は俺が高校生の頃からの憧れの人、Sさん。 (地元では有名人なので、あえてSさんで)俺が高校生の頃、夜遅くまで楽しそうに騒ぐバイク屋があった。「ホンダショップ二輪館」それがこのバイク屋の名だ。俺がこのバイク屋に出入りする様になって分かったのだが、ここに来る常連客は強烈な個性の持ち主が多い。その中でも最もインパクトのあった人がSさん。この頃のSさんの仕事はヒモで、「二輪館」に来る度に乗ってる車と助手席に座る女の顔が違ってた。いつも小奇麗なファッション。女達からプレゼントされた高そうなアクセサリー。お世辞にも美男子ではない。どちらかと言えば獣の匂いがするヤバ系の男だ。しかし、ヤバイのは雰囲気だけではなかった。

俺の公道走りははっきり言ってSさんのコピー。いや、Sさんがベースの発展形と言って良い。Sさんのバイク・ライデイングは一見、乱暴に見えるが実は経験によるデータと野生的勘が見事に融合したスタイルなのだ。仲間がニュー・マシンを購入すると必ず彼が最初に試乗する。スタートからいきなり全開ウィリーでシフト・アップごとにフロントの高さが増して行く。車が混み合う国道をその状態ですり抜けて行くのだから、見てるコッチはハラハラドキドキ。仲間達は彼の腕を知っているのでニヤニヤしながら見ているのだ。何時だったが、展示車で回ってきたCX500ターボを直結し、勝手に乗り回した時にもバンバン、ウィリーしながら渋滞路を走り回っていた。 (その後、このCXターボは他の販売店で何気なくセル・モータースイッチを押した事からエンジンが始動。急遽、試乗会となり、客の1人がターボが効き始めた直後に大ウィリー。そのまま電柱に衝突させて廃車となった。)

彼の走りは暴走族仕込み (70年代の暴走族はまだ走り重視。)で、アメリカン・バイクでレーサー・レプリカをコーナー外側から軽く抜き去ってしまう。この時でも黙って抜かずにコーナリング途中に後ろを振り返り、自分の抜いた相手の顔を見つめてニヤリと笑うのだから堪らない。彼の最後の愛車はホンダXL250パリダカール。 (愛称は赤兎馬。一日に千里を走ると言われた三国志の関羽雲長の愛馬の名)1990年に今は封鎖された田沢スーパー林道で某バイク・ジャーナリストが当時、出たてのCRM250で走りに訪れた。その時に偶然、Sさんとバトルになり、Sさんに散々煽れれた末に抜かれかかったところで林道が終了。彼のプライドは辛うじて守られたのだ。バトル後、肩を揺らし、息を切らせながら某ジャーナリストはこう言った。「いやぁ~、良い林道ですねぇ。」悪いと思ったが大爆笑の渦となったよ。

今も軒下で主を待っている赤兎馬 (XL250パリダカール)。Sさんがキックを踏めば何時だって一発スタートだ。俺がジェベルに乗るのも、未だに彼の走りが頭から離れないせいかも知れない。

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コメント

いつも読ませて頂いてますがSさんスゲェ
洗練されたボクサーみたいにサイエンス(科学的)とバイオレンス(野性的)の融合体ですなぁ

投稿: 豚親父 | 2007年1月18日 (木) 07時38分

赤兎といえば関羽だけどね

投稿: せきと | 2007年1月18日 (木) 10時21分

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