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2007年8月27日 (月)

キャノンボール伝説

キャノンボール。

つまり非合法の公道レースの事だ。

マン島TTやWRCラリーなどとは違い、主催者が国に無許可で行う闇レース。

速度違反覚悟の確信犯達が集うレースと言える。

初めに断っておくが、俺はこの手のレースに一度しか参加した事がないので、何度も参加経験のある友人や知り合いから聞いた話をこれから書くつもり。(あんまり正確に書き過ぎると迷惑が掛かる人もいるので、ほんの少しだけ。)

だから伝説って事を頭に入れてもらいたい。

1981年に映画『キャノンボール』が大ヒット。「日本でもやろうぜ!」の呼びかけで某バイク誌読者主催のキャノンボール・ランが行われた。(その年か翌年かは忘れた。)

最初は冗談のつもりのレースだったらしいが、参加者達がヒートアップ。シャレにならないスピードでスタート地点の東京・皇居から北上して海を渡り、最終目的地の北海道屈斜路湖を目指して爆走したのだった。(ゴール地のキャンプ場では、警察から渡された赤キップをキャンプファイアーで全員燃やしたと聞いている。)

このレースは好評につき、現在も秘密裏に続けられていて今や名物レースとなっている。

この本家キャノンボール・ランの他にも色々あって、『○○を○る会』とかが有名。

キャノンボールは高速組と地上組でクラスが分かれていて、高速道路をメインに走るグループと高速は使わずに下道のみを走るグループで構成される。

ここ数年に面白いクラスが出来たらしく、250ccオフロードバイク限定でコース前半は高速道を走り、残りの後半は下道をゴールまで走るレースがある。

このクラスの今年の優勝者と話す機会があって、愛車はホンダ・ディグリーに補助タンクを搭載したマシンだそうだ。ディグリーの低燃費エンジンと相まって給油回数を減らせた事が勝利に結びついたとか。

高速組参加者のマシンはカウリング付き国産ビックバイクが大多数で、給油回数を減らす為に耐久レース用のビックタンクに交換している人もいる。最近のレースではバイク用ETC搭載車が有利らしく、高速を下りてからゴール地点まではナビゲーション・システムが効果を発揮する。(夜間は特に)

参加者の中には「金があったらBMWのETC&ナビ搭載メガクルーザーで参加してみたい。」と洩らす人も…

下手したら自らの命もドブに捨てるような危ないゲーム『キャノンボール』だが、参加したヤツラの顔はどれも誇らしげ。

参加者に「なんで参加するの?」って聞いたら、きっと「冬山登山と何ら変わらない。危ない遊びだから面白い。」と答えるだろうね。

俺は『キャノンボール』で忘れられない事がある。

バブル経済と呼ばれた時代にオーストラリアで国公認のキャノンボールレースが行われた。(世界中の注目を集めたレースだった。)

中間地点までのトップは東京立川の歯科医師が乗るフェラーリF40改。

チェック地点で地元テレビが彼にインタビューをした。

テレビカメラを前に彼が答えた言葉を俺は忘れられない。

「え、トップなの?本当?マシンが速い事もあるけど俺も速いから当然だろうね。」

俺はこの時の彼が世界で一番幸せな男に見えたのだった。

この後、彼は次のチェックポイントの見逃しに気付き、慌ててブレーキを掛けた際にマシンが大スピン。チェックポイント近くにいた地元ボランティアの人達を次々となぎ倒して死亡させた上、自らもマシンが炎上し事故死した。(当時のニュースで大々的に採り上げられる。)

以後、キャノンボールは全世界中で非合法ままである。

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コメント

俺も参加したいな。普段バイクで走る時は常に3桁の速度で何百何千台と車を抜かしながら走ってるんだ。
関東辺りではやってないのだろうか..。

投稿: 亮 | 2007年8月28日 (火) 06時02分

上位入賞すれば賞金もでるかな。

投稿: 亮 | 2007年8月28日 (火) 06時02分

俺の友人でFZR1000にのり常に280以下におとさないで走るヤツが居たなぁ
当時隼を駆る友人(現在GSX-R600)は『馬鹿野郎、いくら300オーバーの単車でも常にあの速度で走ったらおっかなくて追い付けないだろ!!』と発言
それに対し友人『隼はFZRより速いからこうしなきゃ逃げれないよ』
頭のネジが全部ナメてますな

投稿: 桜華 | 2007年8月28日 (火) 06時29分

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