誤解と新発見
昨日のブログで、直キャブにしたらメインジェットの番数が下がったのはキャブレターの口径を上げたからと書いた。勿論、今までの経験でそういう事があったから書いた訳だが、実はそうではなかったのだ。
バイク・チューニングの経験をある程度積んだ人は、エアクリーナーを取り外せば吸気抵抗が減って吸入量が増し、混合気は薄くなると思うはずだ。しかし、良く出来たエアクリーナーは直キャブよりも吸入量が多い。
俺も情報として頭では解っていたが、自分の目で見るまでは信じられなかったよ。
リトルカブの直キャブPC20にラムエア&JUN・ノーマルエアクリーナー用ファンネルでチューンナップされたエアクリーナーボックスを装着したら、またメインジェットが15番アップした。(エンジンの吹け上がりは過去最高の状態。)
「何で直キャブよりエアクリーナー付きの方がメインジェットが上がるの?」
この疑問が脳裏に浮かんだ瞬間、過去に雑誌で見た『最近のエアクリーナーは吸気効率が高く、エアクリーナー無しでは良いセッティングが出せない。』の記事を思い出したのだ。
「本当にこんな事があるんだな。」
偶然の産物とはいえ、驚くべき性能だ。
今後このエアクリーナーを使わない手はない。
もし変えるならこのエアクリーナーを活かしてキャブレターだけ変更するよ。
それだけ良い出来だってのが分かったからね。
昨日、リトルカブで峠を走っていると、コーナリングのコツを偶然見つけた。
それは以前から俺が考えていた『ブレーキングを上手く利用して立ち上がり加速を強く出来ないか?』を実現させられるテクニックだった。(今思えば、別に新しい事ではない)
どんなテクニックかと言うと、定規を両方の手でしならせて片手を離すと凄いスピードで元に戻ろうとする。これと同じくブレーキングでマシンにタメを作り、ブレーキ解除で加速するのだ。このタメを作るには、逆ハン(カウンターの昔の呼び名)気味にハンドルを切りながらブレーキングして、ブレーキ解除の瞬間のマシンがハンドルを真っ直ぐにしようとするセルフステアを利用する。するとブレーキ解除の瞬間、マシンはコーナー先に向かってスッと加速する。
これって昔、鈴鹿でスーパーバイカーズ(現在のモタード・レース)で各メーカーのワークスライダーがよく見せた乗り方だよな。
あれから14年ほど経ってはじめてこの乗り方の意味が分かったのだ。
やっぱりプロライダーってのは伊達にプロじゃないね。
今になって尊敬します。(あの頃の俺は「プロがなんぼのもんじゃい!」と思ってた。怖い物知らずもいいとこだ。)
これでまた一つ、速く走れそう。やったね!
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コメント
実践してみてよい結果が出るとたまらないですよね!! ピーキーさんの走りを以前見たときがありますがさらにパワーアップした走りに期待大です★いい走りを見ると体が自然にガッツポーズをしたくなります。 最近ブログを読ませてもらい、なるほど~!!と思う事がたくさんあります!!いろいろと勉強になります!陰ながら応援してるのでこれからも頑張ってください。
投稿: もののふ | 2007年9月 9日 (日) 03時24分
ピーキーさん、カブ男さん、朝寒風お疲れさまでした
新しい仲間の輪が増えて嬉しく思います
また走れる時を心待ちにしております
投稿: 桜華 | 2007年9月 9日 (日) 10時45分
今日はご一緒させていただきありがとうございました。男鹿半島が狭く感じました。秋田に来て8年?ほとんど単独での走行でしたので、とても有意義でした。またお邪魔させてくださいね。
投稿: カブ男 | 2007年9月 9日 (日) 20時25分