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2007年11月17日 (土)

バトル敗戦記Ⅳ

桜華さん、コメント有難う御座います。

来週から宜しくお願いしますね。(業務連絡)

実は印象に強く残るバトルで「負けた~!」ってのはあと一つだけ。

以前、無頼(アウトロー系チーム)のホームページに掲載していた記事なんだが、訳あって削除したバトル話がある。今日はこの記事をもう一度書いてバトル敗戦記の最終回とするよ。

昨日、書いたYZF750SPとのバトルから1年後。(10年前)

俺は壊れたKTMデューク620ともう一台所有のKTM600LC4のエンジンを組み合わせて、当時に国内最大排気量のKTMエンジンを製作した。

ゼロスタートから最高速に達するまでに要する時間は4秒。僅か4秒で180㎞/hに到達するこのオフ車は狂気のマシンだった。

ある時、バイク仲間の後輩から「栃木のCB’Sが秋田でミーティングをやるから、ぜひ来て。」と誘われる。どうやらCB’Sと後輩はかなり親しくしている様だった。

俺は「俺で良ければ。」と後輩に参加する意思を伝えた。

そして当日、会場のセリオン・タワー駐車場にホンダ系カスタムが多く集まる中、俺は2個1(合体)エンジンを搭載したLC4で登場する。

この日はミスターバイクの記者(山銀さん)も取材に来ていて、集合写真を撮ったり1台1台カスタム・マシンを撮ったりと大忙しに走り回ってたよ。

極めて目立っていたマシンといえば、やっぱり主催者のCB’Sの親方・市本氏のCB1100R改が一番だったね。公称150馬力のモンスターマシンだ。

1時間を経過した頃に急遽会場を移す事になり、野太い爆音を国道に響かせながら近くの秋田マリーナに参加者全員が移動した。秋田マリーナに到着した参加者は各々バイク談義に華を咲かせる。

この当時、秋田では本格バイク・ミーティングはまだ珍しく、地元の若いライダーが場所慣れ出来ずに興奮気味の様子。栃木の有名ライダーに己の存在をアピールしようと下手なウィリーを何度も見せていた。

ここで問題発生。なんとそれを見た市本氏が「秋田ダメだなぁ。」を連呼したのだ。

俺はこの発言にカチンッ!ときてしまった。あくまでダメなのは下手なウィリーをする若者自身であって秋田がダメな訳ではない。むしろ全日本モトクロス選手権に数多くの国際A級ライダーを出した秋田県は、バイクテクニックに関してはレベルの高い地区だ。

俺はとても腹立たしかった。頭にきてこのまま市本氏を栃木に帰す訳には行かなくなったよ。そこで俺は秋田マリーナの中央を通る道路(約500m)を使って市本氏にゼロヨン勝負を申し込んだ。俺と市本氏の間に入った後輩には申し訳なかったがね。

突然のバトル申し込みに少し動揺した市本氏だったが、プロライダーが田舎ライダーからの申し込みを断る訳もなく、すぐにバトルする事になった。

バトルは秋田マリーナの奥から国道交差点までの直線勝負。スターターは後輩が務める。

公称150馬力の怪物と推定70馬力の対決。とても勝ち目はない。だが、俺の愛郷無限魂に火をつけたヤツをこのまま黙って見逃す訳にはいかなかった。

後輩は俺達2人の向かって右側に立ち合図を送る。関東の方じゃ各マシンの間に立ってスタート合図するのだが、秋田ではこれが一般的。スタートで振られたマシンに轢かれる危険があるからだ。(比較的に道幅の広い道路が少ない。)

後輩の出す3本の指が次第に減り、大きく右手が振られた。

「スタート!!!」

以前にドラックレースを少しかじった事のある俺は、骨盤を立て上体を起こしたままスタートを切る。こうすると上体に掛かる加速Gが背骨を通し、尻からシートに伝わってリアタイヤのトラクション(駆動力)を最大にする。最初の出足が肝心だ。スタートは上手くいった。

初めの50mは俺がリード。CB1100Rがそのハイパワーに踊らされモタついた。しかし、安心は出来ない。すぐに150馬力が牙を剥くのだから。

ブオオォオオォオオオオオー!けたたましい爆音が近づく。

「キッ、キター!」 スタートから100メートルを通過しようとしたその時、CBが高々とフロントを上げウィリー状態で俺を抜いて行く。

俺は横を抜いてゆくCBを見つめパワーの差を実感したよ。

CBが先にゴール。すぐに遅れて俺がゴールすると、見ていた参加者とギャラリーから一斉に拍手が起きた。

飛び交う歓声の中、CBがウイニングウィリーをキメる。後に続いて俺もウィリー、それを見て歓声が一段と大きくなる。

俺達を見るどの顔にも喜びの笑顔が浮かび、俺の意に反して催しを盛り上げる形となったゼロヨンバトルだが、何だかこれで良かったと思えてきた。俺も男だ。負けは負けで素直に認める。真の男の喧嘩は仲良くなる為にあるモノだ。

そう思った次の瞬間、突然目の前を走っていたCBがジャックナイフ。(バカヤロー!)俺は追突しそうになるのをリアブレーキを使い、後輪をスライドさせて間一髪で除けた。危うく改造費1000万円のマシンにオカマを掘るところだったよ。 

焦る俺がバイクから降りるなり市本氏が掛けた言葉は…

「バイク代えないとダメだね!」

流石にこの時は殺意を覚えたよ。周りに誰もいなかったら絶対に襲っていたに違いない。

俺は復讐(リベンジ)を心に誓い会場を去った。

翌年、CB’Sのバイクミーティングが地元・男鹿で行われる事を知った俺は、LC4からデュークの車体へエンジンを移植。モタードスタイルで迎え撃つ。

男鹿でCB’Sミーティングが行われた当日の朝、俺を見つけるなり市本氏は言った。

「あぁ、怖い怖い。」 今でもまるで昨日の事の様に思い出される。

そーだよ!どうせ俺は怖いよ。大きなお世話だ馬鹿野郎!

ミーティングのツーリングランでは、市本氏(CB1100R)、後輩(CB750改1100)、俺(デューク改)が男鹿のナマハゲロードから行程30㎞を一気に馬鹿走り。クルマを追い越しする時も、信号待ちからのスタートも全てウィリー。初めから最後までウィリー合戦だ。ゴールの天王グリーンランドまで異常なハイテンションが続いた。(面白かったなぁ。)

その後、市本氏と後輩はプロ・エクストリームライダーになった。俺は未だにチンピラ・ライダー。

教訓:男には負けるのが分かっていてもやらなきゃならない勝負がある。でも嫌なヤツは最後まで嫌なヤツだ。(現在は市本氏を尊敬してるよ。)

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コメント

しばらくだす。

あのなまはげラインはすごかったすよね。
前の3台はキレてた...
雨だってのにガンガン飛ばすし、
クルマ抜くたんびにウイリーするわ、
信号で止まってりゃバーンナウトしてるみたいにリヤタイヤ回ってるわ...
オレは後から着いて行って見てたんすけど、
すげ~楽しませてもらったすよ(笑)

投稿: マキオ | 2007年11月17日 (土) 10時24分

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