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2008年1月26日 (土)

ヤマハのズル(合法)

LIFANエンジン(中国製)に乗って、「なかなか良いじゃん。」の好感触。

でも雪道を時速130キロオーバーさせるにはかなりの改良と工夫が必要。

俺としては最小限の改造で劇的効果を狙いたい。(あまい?)

そこで過去の資料を取り出して良いアイデアがないか探してみた。

そしたら意外な事実が分かったよ。

参考にした資料はバイク雑誌:バイカーズ ステーション1991年8月号№047だ。

この本の36ページに『オートバイの科学』の著者であり、ロードボンバー(画期的シングルレーサー)の生みの親でもある島 英彦さんの新型バランサー『シマ・バランサー・システム』の記事が掲載している。

なんと全くの同時期にイタリアのバイクメーカー、ドカティも同一のバランサー・システムを発表して物議を醸し出した。(その後、ドカティはこのシステムを搭載したシングルレーサー:スーパーモノを発売。)

両者のパテント(特許)問題がどう決着したかは俺には分からないが、問題は島さんとドカティの考案したバランサーをパクッたヤツがいる。

ヤマハT-MAXのエンジンに付いたバランサーがそれだ。

どう見ても俺の目には同じ物に見える。

元々、島さんやドカティのバランサー・システムは単気筒エンジンだけでなく、多気筒エンジンにも応用が可能で、2気筒エンジン相当の特性を持った単気筒(スーパーモノ)や3気筒エンジン相当の特性を持った2気筒を作り出す事が出来る。(簡単に言うと、2気筒みたいな高回転域まで回る単気筒エンジン。またはマルチエンジン(3気筒以上)みたいに回転がスムーズな2気筒エンジンが作れる。)

T-MAXのエンジンは後者の3気筒エンジン相当のエンジン特性を持っている2気筒なのだ。

島さんとドカティのバランス・システムはVツイン・エンジンの片方のピストンを外し、概略ピストン重量相当の揺動バランスアーム(ウエイト)を配している。(バイカーズ ステーション参照)

T-MAXのエンジンにはバランスアームではなく、そのまんまピストンの代わりに擬似ピストン型ウェイトがV型3気筒の後方シリンダーに配されている。(燃焼しているのは前列だけなので公称は並列2気筒となる。)

ヤマハには知的財産管理室なる部門があるハズなので、島さんやドカティのパテント問題に触れるかどうか調査して特許申請したか、もしくはどちらかに特許使用料を支払っているかもしれない。

もし、ヤマハが特許使用料を支払わずに済んでいるなら俺はこう言いたい。

「上手くやったなぁ~ヤマハ!」

島さんの新型バランサーが発表されてから17年目の真実?(「今頃になって何言うか!」って言わないで。)

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コメント

オートバイの科学。
愛読書でした。当時ブルーバックスが好きでこの本は良く目にしたのですが、題名が科学でしょ。ジオメトリーがなんたら、、という内容だと思って敬遠していたのですが、ある日手にとって見てびっくりして即座に購入しました。
で、T-MAXの話。知らなかったです。これまた面白い。

投稿: ばば | 2008年1月27日 (日) 21時41分

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