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2008年5月27日 (火)

壮絶!みうちカップ・その3

コメントを下さった皆さん、有難う御座います。

では、早速続き…

嫌味な黄色いNSRが自滅して「ホッ。」としたのも束の間、新たな難題が起こる。

Photo レース開始2時間経過。雨は止み、コースは完全に乾いた。各マシンのレップタイムも著しく上がる。コース・コンディションは最高にも関わらず、レースの前日に興奮して思うように寝れなかった俺は猛烈な眠気に襲われたのだ。

「何とかしなければマジでヤバイ。」

とりあえず一番眠くなるホームストレートで思い切り叫んでみる。

「ナイトライダァァァァー!」

ピットロードのギャラリーがキョトンとしている。笑わば笑え、俺は必死だ。3周ほど試したが効果ゼロ。

「駄目だ!やっぱり眠い。」

そこで俺はある妙案を思いつく。競技中のマラソン選手が辛くなってきた時に、自分の先にある電柱を見て「あそこまで頑張る。」と考える。そしてその目標だった電柱を通り過ぎると「今度はあそこの電柱まで頑張る。」と集中力が切れない様に次々と目標を変えてゆく。

俺はこれをヒントに「俺は俺の前を走るマシンを抜くまで頑張る。」と目標を定める。そして目標にしていたマシンを抜いた瞬間に「次のマシンを抜くまで頑張る。」と集中力を高める事で眠気に勝とうとしたのだ。

なんと、この作戦が効を成して俺を苦しめていた眠気は何処へやら消え去ってしまった。

安心した俺はホームストレートでピットロードにいた知り合いに手を振る。(これがまた失敗の元。)

「オイオイ、無視かよ。」と次の周でもう一度手を振ってみた。またまた無視。

次の瞬間、第1コーナーをオーバースピードで進入した俺は一気にコース外のダートに飛び出してしまった。

「おぉーヤバ!」危うくダートの砂利の上で大転倒だ。

「落ち着け落ち着け。」と自分に言い聞かせてコースに戻る。(3時間もあると色々あるね。)

気を取り戻して周回数を重ねた。もうどれくらい走ったのだろうか。ここまでくるとあとは惰性だね。

レース終了まで残り15分を切った。「あと少しだ。」と思った瞬間、バトルカブがエンジンストール。

ガス欠だった。しかも燃料コックはすでに予備タンにしてあったので走行不能。ピットまでは残りコース4分の3周ある。コース上での給油は禁止されているから、他のマシンに気を付けながらピットまでバトルカブを押して行く破目に。

バトルカブを押してピットへ戻る俺。ヘルメットの中に熱気がこもる。ガス欠からピットでガスチャージ完了まで掛かった時間が気になるが諦めずに頑張るしかない。再度コースイン。

コースに復帰すると同時にどしゃぶりの雨が降ってきた。すぐにヘルメットのシールドを閉める。瞬時に熱気でシールドが曇った。急いでシールドを開けたら今度は雨の水滴がメガネに付着して前が全く見えない。最悪だ。もうこのまま走るしかない。

激しい雨でコース上を走る各マシンのペースが落ちてくる。俺はなんとなく分かるコース状況を頼りに走り続けた。

「(レース終了まで)あと何分だ。」早く終われと願う俺。

そんな時、またもや第1コーナーで転倒。バトルカブはコース外のダートまで滑ってゆく。俺はエンジンが停止させない為にクラッチを切り、キャブレターのファンネルから砂利や砂がエンジンに吸い込まれない様にバトルカブを慌てて起こした。この際もエンジンは全開に回り続けている。問題はなさそうだ。

転倒から約10秒でコースに復帰。これで4回目の転倒。マシンは泥で汚れてしまい、まるでモトクロスレースでもやっているみたいだね。

この後、慎重に3周回ったところでチェッカーフラッグが振られてゴール。

「やった!終わりだ。」

Photo_2 ピットに戻った俺はもうガタガタ。立っているだけでやっと。レースを完走した喜びよりも成績が気になるが、午後から行われるスプリントレースの為にピットを明け渡さなければいけないので急いで帰り支度をする。

俺は荷物とバトルカブをトランポに積むと、3時間ミニバイク耐久レース(ミニバイクなら何でもあり。)が終わった協和カートランドを暫し見つめていた。

安堵の表情の俺に向かってレースリザルトを見に行った友人がこう言った。

「ピーキーさん、凄い事になってるよ。」

一体、何がどうなったというのか?期待と不安に揺れながら見たレースリザルトには驚きの結果が…

つづく

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コメント

うーん、、。
考えさせられます。

「ナイトライダー!!」が眠気に効かなかったことではなく、次の電柱作戦です。
思いつくのは出来るけど、なかなか実行できるものではありません。

転倒時のリカバリー。これは、ずーっと前の記事にあった通りですね。
自分の転ぶ瞬間とピーキーさんのでは大違いです。身をもって訓練した結果なのでしょうか。

曇ったシールド、雨水が付いた眼鏡。
これが最悪です。
わざわざ、濃霧の中を練習したことがあるという記事もありましたが、こういった時にも活きてくるのですね。

凄いです!

投稿: たらし | 2008年5月27日 (火) 20時07分

ピーキーさんこんばんは。

結果がスゴイきになる。
早く書いてください>

投稿: 横型エンジン乗り | 2008年5月28日 (水) 20時05分

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