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2010年1月17日 (日)

浦島太郎伝説(仮説)

正月明けに一週間東京に遊びに行った。

我が家の女王(嫁さん)から

「アナタには私が経験してきた事や暮らしてきた環境を知ってほしいの。」と言われ、一週間贅沢三昧。

浅草や横浜なんかで生れてから見た事も食べて事もないメチャ美味い料理を食べさせてもらった。

「いいのか俺。こんな贅沢して?」

俺は自分が浦島太郎になった気分。

桃太郎や金太郎など日本の昔話には、そのモデルになった人や話があった。

浦島太郎もモデルになった逸話があるはずだ。

俺はその物語を想像してみる。

大昔、とはいえ漁業がちゃんと確立いていた時代にベテランの漁師がいた。

漁を終えて船で浜辺に帰ってくると見知らぬ男が地元の若者達にリンチをかけられていた。

「お前達、一体どうした?」

地元では名の知れた漁師の姿を見て、若者達は「チッ。」と舌打ちしながら逃げてゆく。

見知らぬ男は「助けてくれたお礼に。」と漁師を都に招待する。

家族持ちの漁師だったが、家族の心配をよそにほんの2~3日程度の旅行気分で男について行くのだった。

都には赤や黄色をふんだんに使った派手目の建物が待ち構えていて、漁師は助けた男に案内されて入っていく。

中に通されると若い女達が何十人もいて、その女達を取り仕切る『乙姫』と呼ばれる女を紹介される。

若い女達は鯛やヒラメなどの源氏名で呼ばれていて、そこは今でいうキャバクラみたいなものだった。

朝から飲めや歌えやの大騒ぎ。

美味い酒と料理をたらふく食らう。

女達は歌い踊って漁師を魅了する。

そして夜にはその日気に入った女とベットを供にした。

「いいのかなぁ。俺?」

丁度一週間ほど夢の様な時を過ごした漁師に乙姫が綺麗に塗られた箱を手渡した。

「何これ?」っと箱を開けると中には一生働いても払えない金額が書かれた請求書が入っていた。

困惑する漁師に浜辺で助けた男と数人の強面の男達が現れて、

「大丈夫、大丈夫、仕事ならあるから…。」と漁師を連れて行った。

実は漁師が助けた男の正体は都の建築工事に必要な労働者を探し出すスカウトマン。

最初に若者達に声を掛けたがいかにも胡散臭い男の話に誰も耳を貸さず、最後には袋叩きになるハメになった。

そこに現れたのが漁師。

スカウトの男は「まぁ、こいつでもいいか。」と漁師を都の超豪華なキャバクラに連れて来た訳だ。

その後、漁師は警備の目がしっかり光るタコ部屋に入れられ、働けなくなるまで工事現場で働かされる。

工事の統括者から「もうオメェはいらねぇ。」と言われた時にはヨボヨボの老人になっていた。

漁師が故郷に帰った時には漁師の事を知ってる者は誰もいなかったとさ。

めでたし、までたし。

俺も明日からアルバイトだ。

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コメント

だはは~!!

太郎さん、最悪の美人局に捕まった訳ですね。
、、、知らなかったです。

投稿: たらし | 2010年1月17日 (日) 22時46分

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