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2010年6月 6日 (日)

木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(マフラー編)

今日の11時と14時に潟上市天王グリーンランドにて、XDL(全米バイク・スタント選手権)で大活躍している日本人・木下真輔選手の神業バイク・スタント・ショーが行われた。

Photo

(画像は木下選手と愛車ZX-6R。木下選手本人も凄いがこのマシンも凄いのよ。)

このショーの事は今日見に来てくれた人達が色々ブログで書いてくれるだろうから、俺は別の面からバイク・スタントの世界を紹介したい。(内容が長くなりそうなので小出しに紹介。)

まずは第一弾、マフラー編です。

Photo_3 

(この画像は昨年のモノです。)

俺が『勇者マフラー』と勝手に名付けたサイレンサー(消音器)

木下選手の地元・神戸では有名な職人さんの手で作られた一品。

このサイレンサーには恐ろしいほどの手間が掛かっているのだ。

以前にもブログで紹介したのだが、新たな事実が判明したので改めて書き直したい。

このマフラーの特徴は一目で分かる六角形と特殊な内部構造にある。

これらは全て作った職人さんの試行錯誤の上で得たノウハウが活かされている。

市販されているものとは違い、エンジンのトルク感が数段上がるという。

600ccで750cc以上のマシンに乗っている感じになるとか。(現在は636ccモデルのエンジンに積み替えているので1000ccと同等レベル?)

このサイレンサーで俺が一番気になっているのが、中身のパンチング・パイプだ。

一枚の薄い鉄板をわざわざドリルで一個一個穴を開け、丸めて溶接。

バリがパイプの外側になる様に巻かれている。(トルクの出方が全然変わるらしい。)

サイレンサー前方は円形、後方は楕円形にする事で消音とパワーの両立を可能にしている。

「俺もこんなマフラーが欲しいなぁ。」と思っていたら、実は俺も似たような構造のマフラーを持っていたのだ。(今日のショーが終了してから、実家の納屋でバイク部品を物色して気がついた。)

それは、

KTM(オーストリアの有名オフロード・バイクメーカー。)のレース用マフラーだ。

Photo_4

これがKTMのオフロード・レース専用マフラー(サイレンサー部)。

Photo_5

サイレンサー前方内部のパンチング・パイプが円形。

Photo_6

サイレンサー後方内部は楕円形になっていた。

ちなみにパンチング・メッシュのバリを見てみると外側に向けてバリが出ている。(通常はパイプに穴を開けたものが多いのでバリが内側に出ている。)

「凄い、素晴らしい。」

俺は感動してしばらく動けなかった。

何故って?

日本の一個人がバイクメーカーと同等以上の製品を作り上げてる。

おまけにこのKTMのサイレンサーは1994年製造のモデルから採用されていて、『勇者マフラー』が現在の形になったのは20年前からだと聞く。

つまり、世界の一流バイクメーカーKTMよりも5年以上も先に同じ構造を作り出すなんて凄過ぎる。

その価値は、「日本のバイクレース創世期にポップ吉村がバイク用集合管マフラーを初めて製作した事に匹敵する。」(俺の個人的意見。)

木下選手他には一部のスタント・ライダー(日本屈指の実力者)にのみ提供されている『勇者マフラー』。

その価値を充分に分かってるライダー達は口々に、

「使うのが勿体無い。」と語る。

木下選手は2本『勇者マフラー』を持っているそうだが、今現在使っている『勇者マフラー』がボロボロになって修理が出来なくなるまで絶対に2本目を使いたくないそうだ。

また、同じく『勇者マフラー』を所有する友人(彼もかなりの実力者)などは、未だ「勿体無い。」とマシンに装着していない。(「使わなければ意味が無いのは分かっているけど。」とは友人の弁。)

それだけの価値はある。

日本にも木下選手の様な凄い人がいて、これまた凄い職人さんが影で木下選手を支えているのだ。

日本ってまだまだ捨てたモンじゃないね。

余談ですが、『勇者マフラー』モドキのKTMマフラーはWAVE110i復活の際に活用される予定です。(ムヒヒッ!)

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