« 木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(マフラー編) | トップページ | 木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(コンピューター編) »

2010年6月 7日 (月)

木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(車体編)

さて、今日は昨日の続き。

木下真輔選手のスタント専用マシン・ZX-6Rについて書かせてもらいます。

昨年から使用しているマシンなのだが、以前の仕様とはかなり変更されている。

Photo

これは昨年の仕様。

Zx6

これが現在の仕様。ちょっと見ではよく分からないと思うので詳しく説明します。

一番先に目に付いたモノは、

Photo_2

ダブル・アクセル。

あっちもん(アメリカ製)のパーツで、スタンダートなグリップを捻って操作するアクセルの下にレバーを親指で押して操作するタイプのアクセルが追加されている。(チョークレバーみたいなヤツ。)

レバーを押すアクセルはスイッチバック・ウィリー(バイクに後ろ向きに乗った状態で行うウィリー)用でそれ以外の使い道はないそうです。

但し、かっこよくキメるには100m以上のコース全長が必要だとか。

「でも、その内に狭くても大丈夫になるよね?」と木下選手に聞いたところ、ニカッ!っと微笑んだ。(やっぱりなるんだと確信。)

Photo_3

次はバイクスタントといえばウィリーバー。

とはいうものの、今回のウィリーバーは極端に短い。(リアタイヤよりも内側に入っているのが特徴。)

昨年まではアメリカン・スタイルの一見ノーマルに見える仕様にしていた為、今よりも15㎝位長かった。

しかし今年から自分本来のライディングに合わせ、マイナス(地面から垂直よりも後ろに反るウィリー。ウィリー状態で減速する時に主に使われる。)からのウィリー・サークル(ウィリーでくるくる回る技。)をしたいからだそうだ。

よくカワサキ・オーナーから「テールの長いのがカッコイイのにぃぃぃ!」と怒られるらしい。

聞くところによると、本場アメリカのライダーも木下選手の短めのウィリーバーを真似し始めたとか。

「やっと時代が僕に追いついてきた感じ。」と語る木下選手。

Photo_4

あと、気付き難いがタイヤにも拘りが。

XDL(全米バイク・スタント選手権)が開催されるアメリカでは、昼から夜にかけて競技が行われる。

日中と夜の外気温度差が大きく、日が暮れ始めた途端に路面温度が0℃まで下がる事も珍しくない。

木下選手はXDLに参戦した当初、そんな事情も分からないままストッピー(高速走行からのブレーキングをきっかけに前輪のみで走る技)を行い大転倒した。

その経験から低温時にも雨天時(XDLは雨でも開催される。)にも安定したグリップが期待できるダンロップのエンジェルというタイヤを選択する。

Photo_5

ちなみに今回のショーでは天候が良好な為、リアタイヤにはエンジェルよりも耐久性が高い同じくダンロップのロッシを履かせていた。(画像を見て分かるようにリアブレーキ・キャリパーを2つ装着。右足だけではなく、左手でも楽にリアブレーキ操作ができる工夫。)

Photo_6

昨日のブログでも紹介した『勇者マフラー』にはバッフル(消音器を更に消音する装置)が装着されていた。

「なんで?」と質問したら、

「ドリフトでエンジンを回したらグラスウール(排気音を吸収するガラス繊維)が全部飛んじゃったんで・・・。」と回答。

なるほどなぁ。

ショー前日の練習と当日の走りで新品だったリアタイヤは、

Photo_7

この通り表面がボロボロ。おまけに左側が激しく片減りしている。(午後からのショー終了時には丸坊主になってました。)

おっと、忘れてはいけないのがこちらラジエター関係

Photo_8

バイクスタントではウィリー走行時にラジエターへ真っ直ぐ風が当たらない。またドリフト走行ではエンジン回転数がかなり上昇するせいでエンジンは常にオーバーヒート気味。

その為、電動ファンは常時回転する様にしている。木下選手の場合はモーターがより強力なモデルに変更されていて、冷却ファンも冷却効率の高いアルミ製ファン(マジー社製)に交換している。

Photo_9

リアシートには足を掛けてウィリーする為の穴がある。

昨年のショーでも既に使用されていたが気持ち新しくなっている気がする。(気のせいかな。)

もしかしたら激しい動きで痛んだから交換したのかもね。(考え過ぎ?)

世界中を驚かせてる日本人ライダー・木下真輔。

これからはきっと木下選手のマシンが世界基準になるハズだ。

|

« 木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(マフラー編) | トップページ | 木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(コンピューター編) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/125037/35127319

この記事へのトラックバック一覧です: 木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(車体編):

« 木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(マフラー編) | トップページ | 木下真輔選手のバイクから見たスタント・ライディング。(コンピューター編) »