手塚治虫のブッダをみた。
5月28日からロードショーの『手塚治虫のブッダ』を公開前に見る機会がありました。
一言で見た感想を言うと、
「手塚アニメの手本だな。」
非常に原作に忠実で、コミックからそのまま抜け出てきた様な作品でした。
作品は手塚アニメが全盛期だった80年代を思わせる作りで、一瞬「これっていつの作品?」と迷うほど。
しかし、製作者サイドがいかに手塚治虫先生を尊敬しているか、ハッキリと分かりました。
俺は作品を見ている内に、京都医大を卒業して医師を目指していた従兄弟が突然仏門に入り、僧侶として活躍している事を思い出しました。
おそらく、従兄弟は医師として病気の患者さんを救おうとしたが、医学では救えない人を仏の教えで救おうと考えたのだろう。
ブッダは施しだけでは人間は救われない事に疑問を抱き、救いの道を求めた求道者であった。
現代にもブッダの教えは生きていると改めて教えられた気分です。
子供には理解に苦しむ物語かも知れませんが、40歳を過ぎた俺には痛いくらいブッダの苦悩が伝わってきた気がします。(あくまでも気持ちですよ。)
コミックの映画化で原作通りに作る事がかえって難しいとされる映画界。
これほど原作通りなのは、ある意味奇跡なのかも知れませんね。
手塚アニメは凄い!
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