« トムヤンクンを作ってみたい。 | トップページ | 年末の雪と年明けの雪 »

2012年12月 9日 (日)

一撃必殺の悲劇

昨日、ある大学の空手部の主将(22歳)と指導していたOB(77歳)が、今後の指導方法で口論となり、怒って平手打ちしたOBを主将が回し蹴りで死亡させるという事件があった。

俺を始め、俺の周りのバイク仲間は空手や打撃系格闘技の経験者が多いのだが、おそらく「これは仕方がない事故。」と思っていると思う。

何故か?

空手ってさ、一生懸命鍛えれば鍛えるほど、体が勝手に攻撃を行うシステムが出来上がってしまうからだ。

不意に殴られたり、興奮している時に攻撃されると、考えるより先に体が相手に反撃を加えてしまう。

しかも、その時の状態で一番効率的な攻撃方法を取ってしまうのだ。

空手部主将とOBが口論となり、OBが主将に平手打ちをする。

主将は平手打ちをくらって反射的に、顔が横を向いた状態から一番出し易かった回し蹴りでOBに反撃。

指導者の自分にまさか反撃するとは思っていないOBは、全くの無防備でハイキックの回し蹴りを顔面に受けてしまった。

ハイキックの回し蹴りの怖いところは、頭部に受ける強い衝撃で脳震とうを起き易い事。

脳震とうを起こし、キックの勢いもあって、受け身の体制も一切取れないまま床に頭部をぶつけてしまう。

ストリートファイトの路上だと、ハイキックの回し蹴りのもらうと必ず命にかかわる場合が多い。

特に格闘技の素人がもらうと死ぬ。

受け身も取れずに頭を打ちつけるのが硬いコンクリートやアスファルトだからだ。

OBが死亡した理由には、「まさか先輩の自分に攻撃をするなんて‥」っと油断があった事と、鍛えに鍛えた空手マンが反射的に反撃する事を忘れていたのが原因だ。

そうでなければ高齢とはいえ、若い後輩達に指導をしているOBが簡単にやられる訳がない。

77歳で若い大学生相手に指導ができるなんて、経験者から見ても達人でなきゃできるものではないからだ。

格闘技の素人が、「これだから空手なんかやっている奴はろくでもない。」なんて言ってるが、全然見当違いの話。

あれは空手の真剣にやってきたOBと、空手を真剣にやっている主将の不慮の事故です。

事故の可能性が高いですから、逮捕された主将を一方的に悪く言わないでください。(亡くなった方には気の毒ですが‥)

日頃、わざわざ指導してくれる先輩を殺そうなんて罰当たりな空手マンはいませんよ。

どこまでも押忍の世界ですから…

|

« トムヤンクンを作ってみたい。 | トップページ | 年末の雪と年明けの雪 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/125037/48147736

この記事へのトラックバック一覧です: 一撃必殺の悲劇:

« トムヤンクンを作ってみたい。 | トップページ | 年末の雪と年明けの雪 »