天才に成りきれなかった男の話
先日行われたバイク運動会で一番速いライダーは実はマーシャル(レースの先導係)って話。
マーシャルを親子で務めた人がいて、父親は俺が現役時代に活躍した人。
息子の方は、ウチの私設モトクロスコースでバイク運動会をやってた時に、子供の頃から参加していた。
その彼もやがて成長し、モトクロスレースにデビューして僅か2年で国際B に昇格し、全日本モトクロス選手権でポイントを稼げる選手になった。
誰もが彼は国際A 級になり、秋田県を代表する選手になると期待していたそうだ。
しかし、「人と競争するのが好きじゃない。」と突然カミングアウトしてモトクロスレースを辞めてしまったのだ。
本人は一人で走るのが、とても好きらしい。
競争して人よりも速く走る能力が有りながら、競争を好まない。
彼には彼なりの葛藤があったのだろう。
バイク運動会では、レースで後方からスタートしてトップのライダーの後ろを走り、けして本気では走らない。
何故ならば、彼はマーシャルなのだから。(通常のレースではマーシャルはレースでは走らないが、バイク運動会ならではの光景です。)
人に道あり。
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