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2017年5月19日 (金)

歪な判決

今日の午前10時に、秋田県庁に対する情報公開請求で、請求した文書を保有しながら、「その様な文書は存在しない。」と非公開決定をしたことに対する損害賠償請求訴訟の判決が出ました。

これが秋田県特有の歪な判決で、裁判長の苦悩が伺えます。

まずは判決から。

1 被告は原告に対し、1万円及びこれに対する平成26年10 月8日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え。

2 原告のその余の請求を棄却する。

3 訴訟費用はこれを30分し、その29を原告の負担とし、その余を被告の負担とする。

簡単に判決理由を解説すると、

県庁は、原告の請求する文書を保有しながら、「その様な文書は存在しない。」としたことに瑕疵がある。

県庁道路課の職員は、その職務上尽くすべき注意義務を尽くしていれば、本件公開請求の対象となる文書が存在していることを認識することは十分に期待できたというべきであるにもかかわらず本件非公開決定をしたのであるから、同決定は違法と評するのが相当である。

賠償額については、原告の公開請求権が侵害された上、原告は開示を求めて異議申し立てを余儀なくされた。
これに対し、被告は事実と異なる理由で非公開決定をしたことで慰謝されるべき精神的苦痛がないということはできない。
その他諸々を考慮すると、原告に対する慰謝料としては1万円が相当である。

最高裁の過去の判決で、条例に基づく行政文書の非公開決定に瑕疵があったとしても、このことから直ちに国家賠償法1条1項にいう違法があったと評価を受けるものではない。(地方行政の情報公開請求においての訴訟で、賠償が確定しても国家賠償法には該当外である。)

もっと簡単に説明すると、

「秋田県庁の違法は認める。それで秋田県庁はピーキーに1万円払え。国家賠償法からは外れているのでピーキーが請求した賠償額500万円は認めない。もし、被告が訴訟費用をピーキーに請求したら、その請求額が仮に300万円だったとしてらピーキーは290万円被告に払え。 」となる。

ちょっと考えくれ。

秋田県庁の違法は認められたにも関わらず、俺が被告の訴訟費用のほとんどを支払わなくてならない。

ここに秋田県の裁判所が持つ判決の地域格差がある。

秋田県の裁判所において秋田県庁の力は恐ろしく強い。

秋田県の裁判所において、秋田県庁が管理する道路の不備による事故で裁判になっても原告の訴えは一切認められていない。

他県の裁判所では、余裕で行政側の瑕疵が認められるケースでも、秋田県では全て運転者側の責任にされてしまう。

現に、俺と秋田県庁が秋田市雄和の崖崩れ補修工事の不備による裁判では、俺の主張が認められて和解勧告が裁判所から出された。

和解勧告は通常、何らかの理由で裁判長が判決を出したくない時に行われる。

裁判長は、俺の主張を認めたが、このままでは秋田県の裁判所の慣例により訴えを棄却される。

そこで俺には損害賠償を諦めさせ、代わりに秋田県庁に命令書を出す。

その命令書には、「秋田県庁は道路工事において事故防止に努めなさい。」と書いており、この命令書を出すことで俺の裁判以降に道路管理の不備で事故が発生し裁判になった場合、他県の裁判所と同じく判決が出せる様になる。(裁判長の説明。)

結局、この裁判では秋田県庁が和解を拒んで棄却判決となった。

今回、俺を勝訴させる為に裁判長は、秋田県庁の瑕疵を認める代わりに、俺に対して訴訟費用のほとんどを負担させなければならなかった。

秋田県庁に仇なせば、ただでは済まないという形にしなければならなかった。

これが秋田県。

秋田の裁判。

理屈に合わなくとも、裁判長は俺に勝たせたかった。

だから、こんな歪な判決にするしかなかった。

内容的には敗訴に近い。

しかし、勝ちは勝ち。

国家賠償法の該当外であるので、高額賠償はない。

千葉県でも、情報公開請求に対する損害賠償請求で勝訴した原告には20万円の賠償が認められて、その余の請求は棄却となっている。

しかし、原告に訴訟費用を負担させる判決はない。

秋田県では秋田県庁が凄い!偉い!逆らえば損をする!

そんな判決でないと勝訴させられない現実。

情けないぞ秋田県。

あんべよくない秋田県。(具合の悪い秋田県。「あんべいいな秋田県」が秋田県庁のキャッチコピーなので皮肉ってます。)

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