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2018年2月22日 (木)

ヴァイオレット・エヴァガーデンというアニメ。

ヴァイオレット・エヴァガーデンというアニメがある。

俺は別にこのアニメが好きではない。

でも、嫌いでもない。

ただ、「狼少女の物語だな。」と思った。

狼少女とは、野生の狼に育てられてしまった人間の少女のこと。

世界にも何例かある。

発見され、家族の狼から離され、人間の世界で暮らす様になると、ほとんどが大人になる前に亡くなる。

言葉もろくに話せないままに。

昔、実在する殺人鬼の話でソニー・ビーンという人物がいた。

ソニー・ビーンは働くのが嫌で、妻と洞穴に暮らして子供を作った。

ソニー・ビーンは旅人を襲い、金品を奪い、襲った旅人を食べた。

家族は増え、チームで旅人を襲った。

そのソニー・ビーンの家族全員が捕まり、裁判で死刑が確定する。

ソニー・ビーンの家族にとって、旅人を襲い食べることは生活の糧であり、特にソニー・ビーンの子供達は何故自分達が処刑されるのか最後まで理解できなかったそうだ。

ヴァイオレット・エヴァガーデンは、戦争で兵器として扱われ、敵を殺すことが当たり前の人間だった。

自分に唯一優しかった上官を慕い、敵を殺すことは自分にとって任務であり、当然のことであったために罪の意識など皆無であった。

そう、まるでソニー・ビーンの一家と同じだ。

それが退役後に、タイプライターで他人の気持ちを文章に綴る仕事に就くと、少しずつ人間の情緒が理解できる様になる。

同時に自分の罪深さを感じる様に。

俺は思った。

「兵器として何の感情もなく暮らすことと、その過去を背負い人間として暮らすこととは、どちらが幸せなのかと。」

人間と獣との違いは沢山ある。

一番の違いは、お金を使い、戦争をすること。

戦争で兵器だった少女は、生きるために仕事でお金を稼ぎ、人間の感情を取り戻す度に、「愛とは?死とは?そして生きることとは?」と当たり前の人間なら感じる悩ましさを得た。

このアニメは、俺に教えてくれる。

人は、人として悩み苦しむのが真の人間の姿だと。

大いに苦しんで良いんだよ。

死なない(セルフあぼーんしない)程度に。

そして悟るべきだ。

苦しいのは自分だけじゃないと。

ヴァイオレット・エヴァガーデン。

不思議な作品です。

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